どうも、関税のことを考えると頭痛になる男、井上です。
あなたは今、中国から輸入しようとしているが、関税がどれくらいになるか気になっているのではないでしょうか。
また、調べてみたが結局いくらになるのかわからなかったのではないでしょうか。
先に結論をお伝えすると、関税以外にかかる費用もあわせると商品代金の15%が税関でかかると覚えておきましょう。
この記事では、商品ごとにかかる関税を表にしてまとめて紹介します。
この記事をよめば、関税で悩むことはなくなり、関税にかかる費用の目安がわかるようになります。
ぜひ、参考にしてください。
1.関税とは
関税は、歴史的には古代都市国家における手数料に始まり、内国関税、国境関税というような変遷を経てきましたが、今日では一般に「輸入品に課される税」として定義されています。
つまり、外国のものが日本に到着したときにかかる手数料のことです。
2.関税一覧表
中国輸入で仕入れることが多い商品の関税を表としてまとめたので、参考にしてください。
この表にないものを仕入れる場合は、だいたいの目安として5%と考えておくとよいでしょう。
区分 品目 関税率
衣料品 毛皮のコート 20%
コート、ジャケット、ズボン、スカート 8.4~12.8%
シャツ、肌着 7.4~10.9%
水着 8.4~10.9%
ネクタイ(織物) 8.4~13.4%
マフラー 4.4~9.1%
カバン 手提げ、リュック、ポシェット 8~16%
リュック ペット用、ビジネス、プライベート 10%
アクセサリー 金製、銀製、プラチナ製、貴石製品 5.2~5.4%
財布 財布 4.1%
時 計 腕時計、目覚まし時計、掛け時計 無税
電気機器 デジタルカメラ、ビデオカメラ 無税
イヤホン、ワイヤレスイヤホン、ヘッドフォン 無税
スピーカー、拡声器 無税
USBケーブル 無税
マウス、キーボード 無税
玩具 玩具(人形を含む) 無税
レジャー用品 スキー用具、ゴルフクラブ 無税
釣り用具 3.20%
登山用具(寝袋、リュック、靴) 5.6%~20%
履物 革を使用した場合 "30%又は4,300円/足のうち
いずれか高い方"
家具類 腰掛け、家具(事務所・台所・寝室用) 無税
床用敷物 じゅうたん(綿製、羊毛製、プラスチック製) 6.3~8.4%
キッチン用品 お皿、まな板、スプーン、フォーク 無税~3.9%
寝具類 毛布、ベッドリネン、マットレス、布団 3.2~10.9%
スマホ用品 スマホケース、液晶保護シート 5.8%~10%
3.関税以外にかかる費用
関税以外にも税関でかかる費用があるので紹介します。
計算をすると正確な金額を求めることができますが、目安として関税もあわせて商品代金の15%ほどかかると覚えておくとよいでしょう。
・中国輸出通関手数料
・通関手数料
・消費税
3-1.中国輸出通関手数料
中国輸出通関手数料とは、中国の税関でかかる費用です。
ダンボール1つにつき約80円かかります。
3-2.通関手数料
通関手数料とは、日本に到着した商品が課税となったときにかかる費用です。
ダンボール1つにつき200円かかります。
(免税の場合はかかりません)
3-3.消費税
消費税は10%です。
商品代金と国際送料と関税の合計金額に10%の消費税がかかります。
4.関税の計算方法
ここまで紹介した中国輸入にかかる関税は下記で計算することができます。
たとえば、下記の条件でそれぞれ計算してみます。
【条件】
・商品代金=10,000円
・国際送料=2,000円
・関税率=5%
・ダンボール2箱
【計算方法】
関税=(商品代金10,000円 + 国際送料2,000円) × 関税率5% = 600円
= 600円
消費税=(商品代金10,000円 + 国際送料2,000円 + 関税600円) × 消費税10%
= 1,260円
中国輸出通関手数料=ダンボール2箱 × 80円
= 160円
通関手数料=ダンボール2箱 × 200円
= 400円
それぞれ税関でかかる費用が計算できました。この金額をあわせるといくらになるかわかります。
中国輸入にかかる関税 = 関税(600円) + 消費税(1,260円) + 中国輸出通関手数料(160円) + 通関手数料(400円)
= 2,420円
このよう関税をもとめることができます。
5.関税は安くすることができる
ここまで、中国輸入にかかる関税の計算方法について解説しました。
関税も積み重なると大きな金額になるので、できれば安くしたいと考えますよね。
なので、関税をなるべくやすくする方法を紹介します。
・一度の輸入金額を1万円以下にする
・荷物をわけて配送する
5-1.一度の仕入れ金額を1万円以下にする
かかる費用が下記のときは免税になります。
・個人使用は、商品代金が16,666円以下
・転売目的は、商品代金+国際送料が10,000円以下
つまり、個人で使う目的であれば関税がかからない範囲がひろいということです。
しかし、中国輸入をするならば転売目的となってしまうため、10,000円以下でないと免税になりません。
具体的には、①個人使用のケースと、②転売目的のケースで下記のように変わってきます。
①個人使用のケース
商品代金 × 60% = 10,000円以下
②転売目的のケース
(商品代金 + 国際送料) × 100% = 10,000円以下
5-2.荷物をわけて配送する
さきほど紹介した10,000円以下というのは、ダンボール1つに対して計算されます。
つまり、商品代金と国際送料の合計が1,8000円かかるものを輸入するときは、9,000円×2個としてわけることで免税にすることができます。
6.まとめ
・関税以外にも税関でかかる費用がある
・商品ごとの関税はほとんど10%以下
・仕入れ金額を1万円以下にすれば免税
いかがでしたでしょうか。
関税以外にも中国輸入では消費税などかかるので、積み重なると大きな金額になってきます。
商品ごとに計算するとかなりの時間がかかるので、商品金額の15%ほどかかると覚えておくだけで十分です。
ぜひ、参考にしてください。