あなたは今、中国輸入で必要なJANコードをまだ持っていないのではないでしょうか?
中国輸入商品をAmazonやヤフーショッピング、楽天で販売するにはJANコードが必要です。
この記事ではJANコードとはどのようなものなのか解説し、取得方法や使い方についても紹介します。
中国輸入をこれから始める方は必要になるので、この記事を参考に申し込みから使い方までマスターしましょう。
1.JANコードとは
まず疑問に思われるのがJANコードとはなにかですよね。
JANコードとは「どこの誰の商品か」を示す、世界共通の識別番号です。
また、商品を販売する事業者は「GS1 Japan」から発行されたGS1事業者コードを使って、商品ごとにJANコードを設定します。
JANコードは、バーコードスキャナで読み取れるような下記のようなJANシンボルという形で表示されます。
つまり、JANコード=バーコードとの認識でOKです。
2.GS1事業者コードとは
GS1事業者コードは、JANコードやGLNなどの国際標準の識別コード(GS1識別コード)を設定するために必要な番号です。
GS1事業者コードに、さまざまな番号を組み合わせることで、各種のGS1識別コードを設定することができます。
たとえば、GS1事業者コードに商品アイテムコードを組み合わせれば”JANコード”(GTIN)、ロケーションコードを組み合わせれば”GLN”を設定できます。
GS1事業者コードは、国際的にはGS1 Company Prefixと呼ばれ、日本では「45」または「49」で始まる9桁または7桁の番号です。
日本の事業者がGS1事業者コードを必要とする場合は、当財団に登録を申請することで、コードの貸与を受けることができます。
ようするに、「GS1事業者コード」とはJANコードを作るための文字列の一部ということです。
3.JANコード・GS1コード読み方まとめ
上記はJANコードの一例です。こちらをもとに解説していきます。
JANコードには、①標準タイプ(13桁)と短縮タイプ(8桁)があり、中国輸入で使うのは①標準タイプです。
一番左のJANコード「4569951116179」という数字の並びを分解していくと下記のようになります。
・456995111(赤ライン)=GS1事業者コード(JAN企業コード)
・617(緑ライン)=商品アイテムコード
・9(青ライン)=チェックデジット
45699511(赤ライン)までが「GS1事業者コード」で、その後ろに「商品アイテムコード」と「チェックデジット」がプラスされてJANコードが完成します。
JANコード=GS1事業者コード+商品アイテムコード+チェックデジット
4.商品アイテムコードとは
商品アイテムコードとは、あなたが自由に設定できる文字列です。
ちなみに、商品アイテムコードには3桁の数字(001~999)の中から自由に設定することができます。
なので、あなたが商品アイテムコードを設定できるのは1000商品までということです。
とはいえ、1000商品も設定することはないので足りなくなるという心配はありません。
僕も中国輸入を始めて1年ほどたちましたが、今のところ001~235までしか使用していません。
5.チェックデジットとは
チェックデジットとはJANコードの最後にプラスされる数字のことで、数字の入力誤りなどを検出するために、付加される数字です。
この数字は、GS1事業者コードと商品アイテムコードの並びから計算される数字になります。
ちなみに、GS1japanの公式サイトで自動計算することができます。
詳しくはJANコードの使い方の章で解説します。
6.なぜ中国輸入品にはJANコードが必要なのか
ここまでGS1事業者コードやJANコードについて説明してきました。
では、JANコード=バーコードがなぜ中国輸入品に必要なの理解していきましょう。
僕たちは、中国のアリババやタオバオから商品を仕入れて販売をしています。
実は中国などの海外から仕入れた輸入品には「バーコードがついていません」。
そして、Amazonやヤフーショッピング、楽天で販売するには「バーコード」が設定されていないと販売ができません。
なので、輸入をした僕たちが「JANコード」を販売する商品に設定する必要があるのです。
つまり、輸入品を販売するためにはJANコードが必須になります。
7.JANコードの取得・登録方法
JANコードの必要性も理解できたところで実際に取得していきましょう。
JANコードはネットから申請することができます。
URLを開いたら「メールアドレスの登録」を押しましょう。
メールアドレスと画像認証ができたら「メールアドレスを登録する」を押しましょう。
登録が完了するとメールが届くので、URLをクリックしましょう。
利用規約の確認できたらチェックをいれて「次へ進む」を押しましょう。
事業者名は開業届を出している場合は「屋号」を記入しましょう。
開業届を出していない場合はお名前でOKです。
記入ができたら「次へ進む」を押しましょう。
担当者氏名は自分のお名前を入力してください。
記入ができたら「次へ進む」を押しましょう。
申請情報は「区分Ⅱ」を選択して、これから始める場合は年商は0でOKです。
記入ができたら「次へ進む」を押しましょう。
「取扱品目コード」「主要商品名」などは自分が売りたいと思っているものを記入しましょう。
記入ができたら「入力内容の確認」を押しましょう。
入力情報に間違いがなければ申し込み完了です。
8.JANコードの取得費用
JANコードの登録料には16,500円かかります。
支払いはコンビニエンスストア、またはPay-easy(ペイジー)で支払いができます。
僕も始めた当初はこの支払いが厳しかったですが、中国輸入をする上で必ず必要なのでなんとか支払いをしました。
9.JANコードの取得期間
支払い完了後から、約7営業日以内にGS1事業者コードが記載された「GS1事業者コード登録通知書」が普通郵便で届きます。
登録通知書を受け取ると「JANコード」を使えるようになります。
10.JANコードの使い方とルール
JANコードの発行が完了したら実際に使ってみましょう。
郵送で届いたGS1事業者コード登録通知書の中に「GS1コード」があるのでそれがあなたの事業者コードになります。
ここでは、事業者コード「456995111」を例にして説明していきます。
タオバオから黒と白の2種類のタオルを仕入れたとしましょう。
販売するためにはJANコードを付けないといけないのでまずは「商品アイテムコード」を設定します。
商品アイテムコードはさきほど説明した通り「001~999」の中から好きな数字を選ぶことができます。
では、下記のように番号付けをします。
黒タオル→456995111(事業者コード)+001(商品アイテムコード)+〇(チェックデジット)
白タオル→456995111(事業者コード)+002(商品アイテムコード)+〇(チェックデジット)
※商品、カラー、サイズが異なる場合はそれぞれ商品アイテムコードを設定します。
※番号は001~使用すると管理がラクになります。
このように計12ケタの数字を設定しましょう。
JANコードは13ケタの文字列なのでチェックデジットを忘れてはいけません。
チェックデジットはGS1japanの公式サイトで自動計算することができます。
まず、入力欄に事業者コード(赤)+商品アイテムコード(青)を入力します。
入力ができたら「計算」を押しましょう。
すると、チェックデジット欄に「6」と自動計算の結果が表示されました。
黒タオル→456995111(事業者コード)+001(商品アイテムコード)+6(チェックデジット)
白タオル→456995111(事業者コード)+002(商品アイテムコード)+3(チェックデジット)
JANコードはエクセルシートで管理すると商品アイテムコードの被りミスなども防止できるのでおすすめです。
11.まとめ
JANコード=GS1事業者コード+商品アイテムコード+チェックデジット
いかがでしたでしょうか。
この記事では、JANコードのどのようなものなのか、また取得方法や使い方について紹介しました。
Amazonやヤフーショッピング、楽天で販売する時に必ず必要になるので、この機会にぜひJANコードを取得しましょう。
そして、アリババやタオバオから商品を仕入れる前にJANコードを発行しておくとスムーズに販売まで進められるので早めに済ましておきましょう。